WHOSE LEATHER PARTHER
WHOSE LEATHER PARTHER
動物の体のために、 天然素材を用いて染めたい。 そこで思い至ったのが、 古来より用いられてきた 草木の染料成分を、科学的に抽出する ボタニカル・ダイを革に応用することでした。 現代に求められる色の鮮やかさを実現した、 伝統と先端のハイブリッドカラーです。
動物の体のために、 天然素材を用いて染めたい。 そこで思い至ったのが、 古来より用いられてきた 草木の染料成分を、 科学的に抽出するボタニカル・ダイを 革に応用することでした。 現代に求められる色の鮮やかさを 実現した、伝統と先端の ハイブリッドカラーです。
セイヨウアカネの根を用い、古来からの茜色を革の上に鮮やかに染め上げました。古代エジプトのミイラに巻く麻糸がアカネで染められていたように、世界各国で病気から身を守る「魔除け」に用いられ、力強さと神聖さを持った染料として知られています。
長野県の栗菓子店から栗の実の皮を譲り受け、その上品な茶色を革に定着させました。飛鳥時代から使用されてきた大切な染で、防虫や抗カビ、抗菌などの効果も。身分の高い人々の衣装にも用いられ、戦いへの勝利という願いが込められてきました。
日本の樹木の王として知られるヒノキ。幹から抽出したベージュ色を、革に定着させました。虫除けの効果や、数千年という耐久性から、尊い樹木として奈良時代から神仏関係でヒノキの染料が用いられてきており、西欧、北欧でも邪気払いとして知られています。
神奈川県産の柳の枝からシックなグレーを抽出し、革に定着させました。ヨーロッパでは水源とともにある、生活につながる樹木。強靭でよく張る根を持ち、倒れても発芽する生命力から日本では街路樹として親しまれ、江戸時代から染料として用いられました。
小豆島のオリーブの葉から、最先端の緑の革を。緑色の成分であるクロロフィルを抽出できるようになったのは、21世紀に入ってから。これまでは、染料としては難しい素材でした。虫を遠ざける成分があるため、犬が喜んで木の周りを走り回ると言われています。